テイラー・アンダーソンさんは2011年3月11日に起きた東日本大震災の津波で報告された最初の米国人犠牲者でした。テイラーさんはJETプログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業)で来日し、宮城県石巻市の幼稚園、小学校、中学校の生徒たちに英語を二年半に渡って教えていました。震災直後、子供たちの無事を見届けているのがテイラーさんの最期の姿となりました。
テイラーさんの母校であるセント・キャサリン高等学校に法律に関することや必要な管理体制が備わっていたことにより、アンダーソンさん一家は学校側の協力を得て、2011年3月21日の週には「テイラー・アンダーソン ’04 記念基金」が設立されました。
ご遺族がテイラーさんの夢であったアメリカと日本の架け橋になるという遺志を引き継ぎ、石巻と東北地方の学生、学校、家族の皆さんの復興援助・支援することがテイラー・アンダーソン記念基金の主な目的です。
そして2014年7月に、現在の日本法人NPO「テイラー・アンダーソン記念基金」が誕生いたしました。東日本大震災の被災地の皆様と長く寄り添いたいというアンダーソンご一家の強いご希望です。
支援協力している非営利団体はテイラー基金から受けた資金の100%を特定の事業にあてることになっています。このことをテイラーさんは誇りに思っていることでしょう。そして、彼女の精神は私たちが最善を尽くすために必要な希望と強い精神力を与え、私たち一人一人の中に生き続けることでしょう。
<2017年度財務情報>
活動計算書20170331